歯医者に行くことを極端に怖がる人をご存じだろうか。歯科恐怖症という名称がついているのかどうかしらないが、とにかく私がそうなのだ。歯医者さんによってはそういう人のために「笑気麻酔」という方法を行ってくれるところもある。が、いかんせん私の場合はそれをもってしても通常の歯医者さんに入ることすら考えただけでも恐ろしく、痛む歯を抱えながらもなんとかその場しのぎを繰り返していた。もはやどうにもならなくなったとき、主人が動き出した。自分の通っている歯医者さんに相談したのだ。親切な彼は診るだけでも診せてください。そらぁそうだろう。診なければどうにもならないのだから。ここでも強硬にいやいやをした私に業を煮やした主人が行った行動は、インターネットで検索を開始した。数時間かけて見つけたのが口腔外科による歯科治療である。もちろんそれは大学病院で「一般医院の紹介状が必要です。」と記されていたのは他でもない。ここで諦めたのは私。諦めなかった主人はやおら受話器をとって某大学病院に電話をした。「歯医者さんに駆け込むこともできないのに、その人から紹介状をいただくわけがないではありませんか」と。そうして受診は受け付けられ歯の痛みから解き放たれた。
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